株やFXの損失を次年以降に繰越しをする
株とFXの取引で損失が出た場合、翌年以降に3年間繰越が出来、将来の利益と差引きが出来る。このためには確定申告が必要である。
なお、FXは今年の申告分から3年繰越が可能となった。(昨年の「雑所得」から「先物取引に係る雑所得等」となった。これに伴い、差引き出来る雑所得の範囲も変更された)
申告書の記入要領は国税庁の確定申告作成窓口にて行うことが出来る。作成開始は、申告書の作成を開始される方をクリックする。最初にe-Taxか書面提出かを選ぶようになっているので希望の提出方法を選び、パソコンの環境のチェックを行ってから、所得税の確定申告を選ぶ。
次の画面では右の「左記に該当しない方」を選ぶことで損失の繰越申告が出来る。(こちらでは全ての申告に対応している)
ここで入力画面下にある「分離課税の所得」にスクロールダウンし、「株式等の譲渡所得等」をクリックして必要事項を入力する。申告には証券会社から送られてくる「年間取引報告書」を添付する。
なお、配当についても証券会社での受取りは「株式等の譲渡所得等」で、それ以外は、「上場株式等に係る配当所得」をクリックして入力する。
FXも同様に、「分離課税の所得」の「先物取引に係る雑所得等」をクリックして、「所得区分」を「雑所得用」とし、「取引の内容」「種類」に「為替証拠金」と入れ「収入」「砂金等決済に係る利益又は損失の額」に損失金額をマイナス表示で入れる。
同様に、申告には為替取引業者から送られてくる「取引残高報告書」を添付する。
なお、FXについては昨年の扱いと違うので注意が必要。(昨年は雑所得として申告したが、今年は先物取引に係る雑所得等として申告する)