投資家は株を持たないリスクで焦り?
最近の日経平均の上値更新はリーマンショック後の高値を更新している。投資セミナーがあちらこちらで開かれ、証券会社から電話がかかってくる。「これから更に円安が進むので株は18,000~20,000円まで上がりますよ。今買っておいても期待出来ます」と。
ちょっと待って、その甘い言葉。私は昨年の3月に日経平均が上昇中に株を買って4月に入って下がりだしたので全て損切りをした。どうやら初心者の典型的な行動パターンのようだ。つまり、株が上がりだしてテレビや雑誌でこれからもっと上がると騒ぎ出した時が天井に近い状態。
日本経済新聞に下記「株高の誘惑 「いま絶好の買い場」は売り手の論理」の記事が掲載されていた。
日経平均株価は昨年秋の8500円前後から足元の1万2500円前後まで約4000円、率にして5割近くも値上がりしています。また相場が本格上昇する前の昨年10月15日と今年3月22日の各種指標を比べてみると、東証1部の平均(株価収益率)は12.14倍から21.89倍に、同平均PBR(株価純資産倍率)は0.89倍から1.27倍に、配当利回りは2.37%から1.72%になっています。 こうした株価水準や指標を見る限り、日本株には昨年秋の割安感が薄れ、かなり割高感が強まっています。
いやー、全く同感。また、こんなことも。
証券会社にとって、いまの相場は「投資家に株を買ってもらう絶好のチャンス」であることは間違いない事実でしょう。株価が上昇すればするほど、投資家は「株を持たないリスク」を強く意識し、焦りを感じるようになるからです。それを最も強く感じるのが投資経験の少ない、初心者に近い投資家です。 投資家は「株価が上がれば上がるほど株を買いたくなり、下がれば下がるほど売りたくなる」という不思議な投資家心理に陥る傾向があります。しかし株式投資で成功するためには、その逆のことをしなければなりません。
うん、うん。納得。
「個人投資家が大挙して株式市場に押し寄せてきたら、相場は天井」と昔はよくいわれていたものですが、その光景が復活したかのようです。押し寄せている人の多くは、株式投資経験の少ない人たちでしょう。ある程度の投資経験者なら、証券会社が主催するセミナーに出席しようという気にはなかなかならないからです。 「証券会社のレポートは読みません。理髪店へ行って『散髪した方がいいかな』と聞くようなものだからです」――。米国の著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が残した名言です。証券会社の営業担当者にいつ株を買えばいいかと聞けば、たいていの場合「いまが絶好の買い場」と答えるはずです。投資家が株を売買してくれないと、証券会社は商売にならないからです。
いやー、これです。私の失敗例からとプログラムのバックテストからもこれを物語っています。今は売り場で、買いのタイミングは、買いシグナルをただ待つ時です。