海外で何をするのか
海外シニアボランティアは何をするのか。私の応募したボランティア協会では、シニアがこれまで積んできた知識・経験を活かして東南アジアを主とする開発途上国に技術を教えることで途上国の自立を手助けするのが狙いだ。
経済支援だけではその場しのぎとなり状況を改善するには、彼ら自身が何か出来るように(自活)してやらなければならない。
1/3のシニアが、何らかの理由でまだ働いているそうだが、私の場合、同じ会社で仕事をするのは嫌であった。かといって新らしい仕事をして若い人に使われるのもストレスが溜まる。
だけど、海外ボランティアなら話しは別で、第一に海外で暮らせるし、これまで習ってきた英語が活用できる。そして、自分の持っている知識経験が活かせる。
私の場合は英語でマイコン関係の技術を教えるということになっている。赴任先はまだ調整中だが、ベトナムのホーチミン近くのバリア・ブンタウか、スリランカのコロンボの職業訓練学校からの要請に応じることで話しを進めているらしい。
英語で授業をするために
マイコン技術の授業をすることになったが、そのような経験は全くない。しかも英語での授業になる。これはすごいチャレンジになるのではと思った。
しかしながら、面談も終わり受入先との調整段階である今、期待感と不安感とが入り混じった状態になって来た。まず、英語を何とかしようと、1ヶ月前からビジネス英語の特訓を始めた。
ビジネス英語はこれまでと同じようにオンライン英会話であるが、ビジネスに特化した英語でその分授業料も毎日25分授業で月12,000円と高い。
しかしながら受けてみると、これまで受けて来た講師と一味違う。言わばプロフェッショナルの感じがする。的確に間違いを直してくれ、一定レベルでの教育を受けている感じがする。
私の受けたオンラインスクールは、オンラインで学ぶ「高品質」ビジネス英会話 Bizmates(ビズメイツ)だった。
図書館で本を借りる
授業の準備のためマイコン関係の書籍が必要となり図書館に借りに行った。何冊かを借り読んでいる内に世の中の進歩が早いことに気がついた。
私の経験した1980年代のマイコンは8ビットマイコンが主流であったが、現在はPIC(Peripheral Interface Controller) が主流らしい。
いやー正直言ってかなりキャッチアップが必要となる。それ以外にも教えるとなると電子回路、自動制御など周辺技術も勉強しなければならない。
授業の台本に取り掛かる
やるしかない。海外での生活の目的が見つかったのだからと自分を納得させ、カリキュラムの作成から取り掛かった。
まだ、どの国でどのようなレベルの生徒にどんな内容で教えるのかははっきりしていないが準備しておけば、後は修正で対応すればいいだろうと考えた。
カリキュラムも週何時間なのか、学習期間は半年なのか、1年なのかも分からないが、ひと通りの科目を網羅して想定するしかない。
そして英語で授業するのに話し方、進め方などを台本にしておいた方が迷わないで済むと考え、台本を作ることにした。
授業内容は、”GOOD MORNING”から始まり自己紹介、授業の内容、目的、目標などを順次書いていった。
この内容を、先ほどのオンラインビジネス英会話の授業で先生に見てもらい、指導を受ける形で現在は進めている。
とにかく、今は夢と期待、緊張と不安が混在する複雑な心境である。