外出先から自宅のサーバーにアクセスする

ラズベリーバイとは?

先日の記事にて紹介の通り、自宅にラズベリーパイ3(Raspberry Pi3)をサーバーとして運用を開始した。

ラズベリーパイ3とは小さなカードサイズの64ビットマイコン(と言うよりと言うより性能面、機能面ではパソコンに匹敵)

関連記事
クレジットカードのサイズの64ビットコンピュータ、ラズベリーパイ3
クレジットカードのサイズの64ビットコンピュータ、ラズベリーパイ3

腕時計の大きさと比較してもらうと良く分かるが、クレジットカードのサイズで64ビットパソコンと同性能あるラズベリーパイ3。

写真のように手前下から電源ケーブル、HDMIディスプレイケーブル、右の下からLANケーブル、右上がキーボード、マウス、その下がUSBハードディスクと、これらを接続すれば立派に高性能パソコンとなる。しかも値段は4,500円だった。

ラズベリーパイシリーズを開発した英国のラズベリーパイ財団のホームページ:
ラズベリーパイ3

VPNサーバーを立ち上げる

自宅内ではこのラズベリーパイ3をサーバーとして運用しており、水道メーター、室内温度、湿度など各種センサーから得られたリアルタイムデータをデータベースに保存している。

また、WEBサーバーとして別のパソコンや、iPadからサーバーにアクセスしてブラウザで現状をリアルタイムで表示できるようになっている。

しかしながら、最終的な目標は、外部からのアクセスである。世界中どこからでもインターネット接続で自宅サーバーにアクセスして、リアルタイムで自宅の各種データを知ることが出来るようにしたい。

このためには、自宅サーバーをインターネットに公開する必要があるが、これには、セキュリティの問題もあり、また自身の利用のため公開する必要もない。

そこでVPNサーバーを立ち上げ、VPN接続することを考えた。

VPNとは、”Virtual private network”のことで、公衆ネットワークを利用し、あたかも自宅内のLANに直接接続しているように仮想的なネットワーク環境を提供するものである。

これは筑波大学などの研究により公開され、無料で利用出来る。
関連サイト:SoftEther VPN プロジェクト

セッティングは非常に簡単だった。サーバーの設定を終え、クライアント(ノートパソコン)側の設定をして、ネットカフェに行き、実際に外部のインターネット環境から接続テストを行ってみた。

すると意外と簡単に、ものも1秒もかからない速さで接続でき、自宅LANのWEBサーバー(ラズベリーパイ3)に接続できた。

試しにVPN接続を切断すると表示されなくなるので、VPNが有効であることが分かる。

これで、世界中どこからでも自宅の状況が把握出来ることになった。

自宅のテレビをVPN経由で見る

ついでに、自宅LANで見ているテレビ(VulkanoストリーマーがWiFiにてLANに接続されている)の視聴も確認してみた。

これもちゃんと映ることが確認出来た。これで同じく、世界中どこでも自宅のテレビを見ることが出来る。

Vulkanoは米国の会社で、ストリーマーはアイ・オー・データから購入したが、2017年2月末をもって使用できなくなるとの連絡があった。
理由はサーバー接続サービスを停止したためで、現在自宅でさえ、テレビを見ることはできなくなっている。

タイトルとURLをコピーしました