3月末まで我慢することに
今日、オーナーが来た。「水質分析をして現状の水が大丈夫か確認する」と前向きにとらえている。
私の方で、日本の水質基準(水道水質基準50項目)を提示して、「日本では井戸水を使う場合、給水開始前にこれだけの項目を分析しその結果で判断する」と言って説明した。
スリランカでは16項目と言っているのでそれで良いので分析をして下さいとお願いした。
このアパートメントに入居している誰もそのことを知りたいとも思わないし、誰もそれをしようとしないのに、オーナーは良くそれを申し入れてくれたので、少し前向きであると感じた。
私の方は半ば出て行くことを考えていたので、諦めムード(何を言っても、何も進展がないだろう)であったが、ここに来て、オーナーは責任者も連れて来て、「ここ2週間以内にメインラインを接続するとMr.Donald(責任者)が言っている」と駆け込んで来た。
もうその話は前日聞いていて、少し喜んでいたので新鮮味はなかったが、「いつ工事をするのか?工事は水の総入替えになるので、手前の水槽から順番に清掃しながら水を送って行かなければならない。
私が立会うので工事日を知らせて欲しい」と言った。
ついでに「私は日本で水処理エンジニアとして38年間やって来たので、専門的に立場で確認したい」と。そうするとオーナーが急に乗る気になって来て、それだったら「指導してもらうと言い」と責任者に言った。
なにやら、日本の専門家と言うことで建設会社にも電話をして、「私のテナントが日本の技術者で、この件に協力をしてくれる。水質分析なども専門的立場で指導してくれる上に、井戸水から水道水の切換えまでを確認すると言っている。積極的に進めて欲しい」とプレッシャーをかけていた。
とにかく、ここに来て先が少し見えて来たが、スリランカのこと。油断は出来ない。
工事が予定通り行くのか、3月末までに終わるのか、十分確認して行きたい。
月曜日に弁護士と相談する予定で、「契約より早くここを出た場合の問題(ペナルティ、敷金の返却など)について話をすることになっていたが、今、前向きに進んでいるので、まだ話をするのは早いかもしれない。少し延ばそうと思う。
スリランカは奴隷時代が長く、みんな考える力がなくなっていると思っていたが、このように積極的に取り組んでいく姿勢を持った人もいるんだと少し安心。
しかし、彼女も含め、その多くは女性が多い。ここでは、女性は正義感とか妥協を許さない厳しさを持っているかも知れない。
私の行っている政府機関の組織もチェアマン、ディレクタージェネラル、校長先生と関係する人に女性が多い。恐るべしウーマンパワーinスリランカ。
女性の話になると、よくスリランカで耳にするのは「日本の女性は女性の鏡」と言う言葉。
世界的にも高く評価されているそうだが、日本ではあまり知られていない。
「おしん」に代表されるように、「日本の女性は、表に出ず陰で男性を持ち上げる」と言うことらしい。
山之内一豊の妻のような「やまとなでしこ」を評価しているものと思われる。確かにまだ残っているかなぁ。
ここでは、考えられないそうだ。結婚すると、すごく厳しいらしい。
だから女性は結婚してあんなに体形が変わってしまうのか、と納得。日本人で良かった。