失敗しない外壁塗装業者選び(2)

12社の見積比較からやっと決定した外壁塗装業者はリフォーム業者の「さんトク工務店」である。

外壁塗装工事は、「直接塗装業者へ発注するよりリフォーム業者を経由する方が良い」と言うのが私の結論だ。

どうしてかと言うと、塗装業者は塗装の仕事を取りたいため、手直しなど他の工事はよほど目につくか、こちらから言わない限り提案しない。

また、こちらから言っても、概算見積となり勝ちで、修理方法を検討した見積をするには別の業者を呼ばないといけないが、日頃付き合いのない業者に来てもらうと高くなる。

一方、リフォーム業者は日頃大工さん、板金屋さんなと仕事で付き合いがあり、気軽に見積を頼みやすく、融通も聞く。

外壁塗装となると、ついでに修理が必要な個所が出て来るものだが、この時、色々と検討が出来、適切な対応が出来るのがリフォーム業者であり、これを選ぶメリットがあると思う。

また、外壁塗装業者に直接工事依頼しても工事金額は安くならないのも事実。塗装業者が直に受ける場合、通常工務店などが取る工事管理費20~30%ほどが上乗せされるからである。

また、リフォーム業者が施主に出している価格も知っている。

外壁塗装工事の見積査定時のチェックポイント

私の場合、12社の見積を比較したが、その時、下記の資料を提示することを要求した。

  1. 塗装仕様書
  2. 工事工程表
  3. 塗装以外の修理工事の方法

塗装仕様書は、塗装部分に対しての下地処理方法、塗料の種類と回数と量などを記載したもの。

手抜きをしようと思えば、回数と塗料の量を減らすことを考えるが、平米あたりの塗料が塗料メーカーから提示されているのできちんとした業者なら計算で出て来る。

業者によっては、それは企業秘密だとか、材料まで出せないとか言うところがあるが、そんな業者は止めた方が良い。

特に自社開発とうたっている塗装業者は要注意。(光触媒など)

塗料の種類は、シリコンやフッ素系があり、塗料メーカーによって塗料の値段が違う。

私の場合、ニッペのフッ素系塗料ファイン4Fセラミックを指定したので比較がし易かった。

もちろん、見積はシリコン系、フッ素系など数種類の仕様で提示し、比較しても良い。

下地処理は圧縮空気洗浄と高圧水洗浄があるが、圧縮空気での洗浄効果には疑問がある。

業者側の理由として工程を早く進めたいための便法として採用している。

下塗り、中塗り、上塗りの回数は重要である。

下地にもよるが、下塗りが塗装の品質を決めると言っても良いほどで、下塗りを1回から2回にすることで壁と表面の塗料との密着を良くし長持ちさせる結果になる。

中塗り、上塗りをそれぞれ1回、仕上げの塗料(シリコンとかフッ素とか)で行えば完璧である。

一般にシリコンでは10年、フッ素系で15年と言われているが、この塗装回数でそれをさらに延ばすことが期待できる。

塗装工事工程は1日1工程が基本。夏場、冬場により気温や湿度の違いもあるが、基本は1日1工程である。

つまり

 1日目:足場組立

 2日目:高圧水洗浄

 3日目:養生(窓枠などをマスキングして不要な部分に塗料が付かないようにする作業)

 4日目:下塗り1回目(下地処理含む)

 5日目:下塗り2回目

 6日目:中塗り

 7日目:上塗り(養生撤去)

 8日目:木部鉄部塗装(下地処理含む)

 9日目:検査

10日目:足場解体

塗装面積や天候の加減で1工程が2日に延びたりすることがあるが、基本は1日に2工程をしないことである。

修理工事は鉄部木部の修理や壁面のクラック補修、屋根の雨漏りなどの修理がある。

参考見積を他業者にも依頼して比較するのが良い。

見積のチェックポイントとしては、材料費と工賃を査定すると良い。

材料はホームセンターなどでの値段を参考にし、工賃は何人で何日程度かを割り出せば人数×15,000~20,000円で査定できる。

業者の見積が一式となっている場合や、修理箇所が複数ある場合、個所毎に重複した見積をして、金額を膨らませる傾向があるので注意が必要だ。

非常に手間ではあるが、これらの項目を細かくチェックし、クリアすればいい業者が見つかると思う。

12社からの見積比較でこれらのチェックをクリアしたのはさんトク工務店であった。

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