賃貸住宅にDIYで作ったキッチン・コーナー・カウンターを設置する

賃貸住宅に引越した娘夫婦がキッチンの模様替えのため、コーナー・カウンターを作って欲しいとの要望があり、早速、高松まで出向き、現地調査から完成まで4日かけてDIYでコーナーカウンターを作った。

必要な材料は近くのホームセンターで調達し、カットしてもらった。後は、持参したインパクト・ドライバーで組立てが完了。食器棚などもカウンター下に収納して、全体がスッキリとした。

ビフォアー&アフター

まず、ビフォアのキッチンです。

引越し前のキッチン

引越しする前の状態では、だだっ広い感じのキッチンも・・・

冷蔵庫に、食器棚などが並ぶと・・・

特に食器棚が壁沿いに並ぶのが気に入らないらしい。

アフターのキッチンは、次のようになりました。

コーナーカウンターで流しを囲み、カウンターの下に食器棚などを収納した。

すると、白い壁面が出て、スッキリしました。

以下に、製作工程を説明します。

製作工程

基本構想

まず、基本的な構想を娘から聞き出して、具体的な図面に落とす作業に入ります。

基本構想として、食器棚、レンジ台などが壁面に並び、生活観が丸見えで、ゴチャゴチャした感じが否めない。そこで、壁面が見える状態にして、全体をスッキリさせる。

そのため、流しを囲むコーナーカウンターを作り、食器棚、レンジ台などをカウンターの下部に収納する。

また、コーナーカウンターには、L字の底辺側にはカウンター下にテーブルを配置し、このテーブルの高さは、既存の食卓に合わせることにした。

設計・計画図

実際のイメージを掴むため、キッチンの寸法、食器棚の寸法などを測りながら図面に10分の1スケールで落とし込んでいく。

百均で買った方眼用紙にイメージを落とし込む。

配置やテーブル位置、カウンター幅などを検討しながら、何度か書き直しをして、大まかな図面が完成。

細かい部分は、使用する材料などの寸法も考慮する必要があるため、その後、ホームセンターに出向いて、材料をチェック。製作のイメージを頭に入れ、最終的に図面を仕上げる。

材料調達

材料調達のため、近くのホームセンターを数件(コーナン、ダイキ、西村ジョイ)廻り、店舗の規模、品数、価格、材料加工の可否なども調査した。

最終的には、西村ジョイにて購入することに決めた。その理由は、店舗の規模が大きく、また材料の種類も豊富。それに木材加工センターがあり、材料のカットが可能であったから。

柱材(棚受支柱)

ダイキで見たレッドパイン集成材の棚受だが、他のホームセンターでも同等品がで販売されている。

西村ジョイで購入した棚受は、ウレタン塗装が施されているので、白木のままより、表面がきれいに仕上がっている。

棚板(テーブル、カウンター材)

テーブル、カウンターには棚板を使用する。棚板としては、200~450mmの幅で定尺1820mmのものが販売されている。テーブルには、400mm×1820mmを、カウンターには、300mm×1820mmを、そして新しく作るレンジ台には、450mm×1820mmを購入した。

各棚板は、店内の木工加工センターで、図面で指定したサイズに切断してもらった。

木工加工センターでは、寸法を指示すると、機械でカットしてくれる。

初回の購入材料

初回の購入は、柱材と棚板のみで、ベニヤ板などは、組立てした後、実寸法を見て後日購入することにした。

初回の購入は、柱材(棚受)12本、棚3枚、レンジ台用棚3枚。

そして、締結用ネジとして、コーススレッド(サラネジ。3.3mm×40mm×200本入り)1箱。

仮組み

木ネジで本組みをする前に、仮組みを行い、高さや配置のチェックを行う。

購入した柱材に棚を差込み、仮組みをして行く。

仮組みが終わった時点で、柱材の高さを食卓テーブルの高さに合わせ、柱材の切断寸法を決める。

柱材の切断とベニヤ板の調達のため再びホームセンターへ

柱材の切断寸法を決めたので、再度ホームセンターに持込み、切断をしてもらう。と同時に仮組みでベニヤ板のサイズを決めたので、ベニヤ板を購入し、切断して持ち帰る。

ベニヤ板は910mm×1820mmが定尺なので、板取を考えて予め図面に落としておく。ホームセンターでは、材料を選び、木工加工センターで切断してもらう。

ベニヤ板を選定

ベニヤ板(合板とも言う)は、材木を薄くスライスしてできた単板(1~3mm程度)を複数枚(普通は、奇数枚)繊維方向が直交になるよう積層・接着したものである。

ベニヤ板の種類には、住宅等の構造用に用いられるられる構造用合板、コンクリートの型枠に用いられるコンクリート型枠用合板(コンパネ)、一般用途の普通合板、その他、表面が木目やプリント柄で仕上げられた化粧合板などがある。

屋内で使用するには、普通合板か化粧合板となるが、化粧合板は厚さが2.5~3.5mmと薄く、今回の目的である補強材として期待出来ないので、5.5mmの普通合板を採用した。

中でも表面品質が最上級の1等を選び、そのままでも十分な仕上がりのものを購入した。後々、壁紙を貼ったり、塗装をすることも可能である。

ベニヤ板選定時のポイント:シックハウス対策

一方、この建築資材のベニヤ板を購入する際に注意したいのは、シックハウスである。

シックハウス症候群は、建築用語として使われる、新築の住居などで起こる、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる体調不良の症候。

主として住宅室内の空気質に関する問題が原因として、その空気を居住者が吸引することによって発生する体調不良を指す場合が多い。

室内空気の汚染源の一つとしては、家屋など建物の建設や家具製造の際に利用される接着剤や塗料などに含まれるホルムアルデヒド(Formaldehyde)等の有機溶剤、木材を昆虫やシロアリといった生物からの食害から守る防腐剤(Preservative)等から発生する揮発性有機化合物 (Volatile Organic Compounds, VOC) があるとされている。

日本農林規格では、合板中の接着剤から放出されるホルムアルデヒドの量についての性能区分もあり、合板750cm2から24時間に放散するホルムアルデヒドの量が平均0.3mg/L以下であるF☆☆☆☆から、5.0mg/LのF☆の4段階の区分がある。現在では大半の製品がF☆☆☆☆を取得している。

Wikipediaより

したがって、シックハウス対策としてF☆☆☆☆を選ぶ。

ベニヤ板購入時のポイント:接着強度

接着強度は、ベニヤ合板の湿潤状態での使用における強度特性を表しており、屋外使用や常時湿潤状態となる場所での使用を目的とした特類、コンクリート型枠用合板など断続的に湿潤状態となる場所での使用を目的とした1類、そして、時々湿潤状態となる場所での使用を目的とした2類がある。

今回の使用条件では、屋内での使用なので、2類を選択する。

ベニヤ板購入時のポイント:板面の品質

板面の品質として、木材の種類により 上位より1等、2等、3等、4等が決められている。普通合板は表面に壁紙などを貼ったり、塗装したりするため、最上級の1等を選択する。

ベニヤ板購入時のポイント:厚み

今回のコーナーカウンターは、ベニヤ合板を柱間に貼って強度を持たせる箱型構造とするため、厚みを5.5mmとした。

ベニヤ板固定用ネジとして、サラタッピング、3mm×20mm×100本入り1箱を購入した。

本組立て

いよいよネジで材料を結合して行く。

使用工具

ここで使用した工具は、次のものである。(充電式ドライバー関係は家から持参)

  • 充電式インパクトドライバー
  • #2プラススクリュードライバービット
  • ドリルビット(2mm)
  • 木工用のこぎり(近くのダイソーで購入)
  • メジャー(3m)

組立て作業

いよいよ、柱材と棚板をコーススレッドで固定して行く。

組立ては、インパクトドライバーでのみで可能。柱材には約3.5mmの穴が2箇所開いており、ドリルでの穴あけは不要。また、コーススレッドを使うため棚板にもドリル下穴が不要で直接ねじ込むことが出来る。

また、コーススレッドはサラ型を使うことで、表面がツライチとなり、きれいに仕上がる。

木材やボード類を下穴をあけることなく木下地に取り付けることが出来るビスです。 熱処理した目の粗いネジが特徴です。 建設現場でよく使われていて、コンクリートパネル(コンパネ)や石膏ボードや木材金物などに対して使います。 木ネジ・タッピングビスなどを使用した場合の下穴をあける手間を解消したのが、コーススレッドです。

柱と棚板の位置を決め、コーススレッドをねじ込んで固定する。

柱の下部同士も横材で接続し、コーススレッドで固定する。

次に柱と柱の間にベニヤ板を貼って行く。ベニヤ板固定には、サラタッピングを使うが、ベニヤ板には2mmのドリルで穴あけをしておく。また、サラを使うことでベニヤ板の表面がツライチになるので、仕上がりがきれいになる。

ベニヤ板を貼ることで全体の強度が高まる。

タッピングとは 自分で部材にねじ立てしながらねじ込むことができるネジです。 下穴さえ開けておけばよいので、作業性がよいという特長があります。 … 先端部まで尖り、先端までネジ山が立っている。 主に薄鋼板、ハードボード、木材、石綿、一般に薄鋼板は1.2㎜以下に適している。

ベニヤ板を貼る時は、タッピングネジの位置決めとベニヤ板の締付けを良くする為、2mmの下穴をドリルで開けておく。

ベニヤ板を貼った後は、全体がしっかりとして来た。

完成

完成後、キッチンに配置してみた。

手直し

食器棚をカウンターの下に入れようとしたが、食器棚の高さが1cmほど高くて入らなかった。図面作成時点で何度もチェックしていたが、机の高さに合わせた時に見落としたようだ。

急遽、電動丸鋸で切ることにしたが工具がない。そうこうしていると、娘がホームセンターに片っ端から電話をしてくれ、工具をレンタル出来る店を見つけてくれた。

早速ホームセンターに出向き、工具を借りた。(レンタル料は、3日間で300円)

丸鋸で食器棚の底部をカット

食器棚の底部をカットするには、現状の底面に平行にする必要がある。

このため、冶具として板切れをガムテープで固定して定規として使い、それに沿って切断した。

これで食器棚、レンジ台をカウンターに収納し完了。

完成したコーナー・カウンターをキッチンに設置。

まとめ

製作にはトータルで約4日かかった。材料は、下の購入伝票に示している。

  • 1日目:計画と使用材料等の調査のため、ホームセンターへ。
  • 2日目:他のホームセンターにも行き、同様な調査後、材料を購入。
  • 3日目:仮組み後、ホームセンターで柱材を切断、ベニヤ板を購入
  • 4日目:本組み後、完成する。食器棚が1cm高いため丸鋸をレンタルし、切断。

柱材は、スペースラック支柱を計12本(1本は設計変更で使わず)。

テーブルには、ウレタンコート塗装のものを、カウンターには、赤松集成材を使用。

木ネジは、コーススレッド3.3mm×40mmを200本。

ベニヤ板取付け用木ネジは、サラタッピング白(頭が白く化粧されている)3mm×20mmを100本。

ベニヤ板はラワンベニヤ5.5mm厚×910mm×1820mmを2枚。

その他、L字金具、柱材結束用ビス・ナットなど。

更に完成度を高める

カウンターに本棚を組込む

娘が子供のため、カウンター前面を本棚にしたいとの要望があったが、時間がなかったのでそのままになっていた。ところが、先日来、娘から棚について相談があったが、ついに自分で工作したようで、写真が送られて来た。

キッチンカウンターに取り付けた本棚

キッチンカウンター前面のベニヤ板に壁紙を貼った後、本棚の部材として、40D×9H×1400Lの木材をL字にボンドで貼り合せ、L字金具でベニヤ板に木ネジで留めている。

子供が自分で本を取って来て、元に戻すことが出来るようになるので、きっと躾の役に立つだろうと思う。

きれいに出来たと思う。

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