セイロンタバコ産業の概要と見学主旨
セイロンタバコ産業(Ceylon Tobacco Company) はタバコ生産および輸出を行う会社で、1932年に設立され、現在、ブリティッシュアメリカンタバコホールディングスの子会社である。
ダンヒル、ポールモール、ジョンプレイヤーゴールドリーフなどのブランドタバコを日当たり約22百万本生産をしている。
現在のボランティア活動でのテーマであるメカトロニクス教科の新教材に役立てるため、実産業の現状および将来ニーズの調査を行うことを目的としている。
会社では最初電気担当副マネジャーに紹介を受け、工場に案内された。受電から、制御室まで行き、そののち工場を見学した。
生産工場見学
工場は、技術担当重役から案内をして頂いた。工場はプライマリーとセカンダリーの生産工場に分かれて、プライマリーが主にタバコの葉の入荷から一連の処理、セカンダリーではシガレットの生産および箱詰めを行っていた。
特筆に値するのは、先週のTrelleborg社と同様、電気部門自身で旧PLCを新PLCに置換えをしていることであった。
ここでも旧機械は健全にメンテナンスされ、現役で使われているが、電気制御面でのトラブルが起こると、部品の供給面に支障が出る。
それ故、自分たちで新機種へ交換すれば、それ以降メンテナンスも容易となる考えだ。交換した電気制御盤にはCTCの電気制御チームの銘板が貼られていた。
工場内部の撮影は禁止されていたので写真に残すことが出来なかった、工場内は非常にきれいで、特にセカンダリーではシガレットの品質管理の面で空調されてい。
現在の問題点と今後の課題
現状の問題点を聞くと、温度制御などプロセス制御面の知識がないので今後習得して行きたいとのとで、この面での知識が身につけて、PIDコントローラーなどの更新も自分たちで行って行きたい意向があった。
また、アブソリュートエンコーダをPLCに取込むのに問題を抱えていると言う。
今後の予定としては、未だリレーシーケンスのままである残り3つの機械について、PLCへの交換を実施するとのこと。
それ以降の計画などは特にないとのことだった。
職業訓練校との関連と要望
訓練生の受入れ
また、ここではATI(ボランティア活動先である職業訓練校)からも毎年入っており、訓練生も各バッチ(入学の単位で1年に2回)毎に2名受け入れをしており、現在6名いる。
制御室には実習用のPLC、SCADAシステムが置かれ、実習生はいつでも学習が出来るようになっている。
また、実習のスケジューリングもされており、一定の産業でのトレーニングを自主的に行い、実習生の能力アップを計るべく考えられていた。
ATIへの要求
ATIへの要求としては、SCADAシステムなどの実習を取入れて頂き、技能を身に付けるように期待したいとのことであった。