指標で見る全国都道府県の新型コロナウイルス感染状況

新型コロナウイルスの感染拡大が一旦落ち着き、緊急事態宣言解除や自粛解除などが話題となって来ました。

営業自粛や外出自粛の解除に向けては、都道府県単位での判断となっていますが、この時参考にされるのが、ある期間での感染者数や感染増大率などの指標です。

政府や都道府県でも独自の指標を設けていますが、ここでは、一定期間の感染者数、および感染増加率(一定期間の新規感染者数をその前の期間で割った値)を有効な指標として取上げ、全国都道府県に適用してみました。

全国都道府県の感染者増加率と週間感染者数を地図で見る

下の日本国地図に、各都道府県の感染収束の度合いを色分けして示しています。緑色から赤色にかけて、その達成度が悪くなっています。

地図上の都道府県にマウスを合わせると、「都道府県名」と「週間感染者数(百万人当り)」と「感染者増加率(週平均)」の数値でポップアップ表示されます。

青のラインは「週間感染者数(百万人当り) 」を示しており、その基準値が5人(青の点線)
となっています。

また、赤のラインは「感染者増加率」を示し、その基準は0.5(赤の点線)となっています。

ここで、「週間感染者数(百万人当り)」は、直近1週間の新規感染者の数を人口百万人当たりに換算して表しています。政府では、人口10万人当りで0.5人を目安としていますが、百万人当たりにすると、5人となります。

一方、「感染者増加率」は、3日間の新規感染者数をその前の期間で割った値を計算したものです。(ここで、3日にした理由は、「指標としての考え方」を参照下さい)

全国都道府県の感染状況を増加率、週間感染者数の指標で見る

下の表は、感染状況を示す指標として週間感染者数と増加率を全国都道府県別に示したものです。

列項目をクリックすると、そのデータが昇順/降順で並び変わります。

指標としての考え方

増加率について

指標のひとつに増加率があります。

増加率とは、一定の期間で前回と今回で比較してその増加の度合いを率で表したもので、増加率が”1”の時は変わらず、”1”より大きいと増加、”1”より小さいと減少を表わします。

増加率の計算としては、1日から数日の期間を対象に、下記の計算を行います。

[増加率] = ( [N*2日前の累計感染者数] ー [当日の累計感染者数])/( [N日前の累計感染者数] ー [当日の累計感染者数] )

Nは日数で、例えばN=7の時は、

[増加率] = ( [14日前の累計感染者数] ー [当日の累計感染者数])/( [7日前の累計感染者数] ー [当日の累計感染者数] )

つまり、1週間前から当日までの新規感染者数を2週間前から1週間前までの新規感染者数で割った値を示し、過去1週間の感染者数がその前に比べどれだけ増加したかを示しています。

増加率を計算するのに最適な日数は

Nの値を決めるため、東京都のデータを使用して次のようなグラフを作成しました。

「N日間感染患者数増減率」略して「N日増加率」とします。(Nは、最終的に具体的な日数を決定します)

グラフでは、「新規感染者数」と「7日増加率」を表示していますが、凡例にあるデータ項目をクリックすることで、他の日数のデータも表示/非表示を切替えることが出来ます。

例えば、「1日増減率」をクリックしてみると、 新しい折れ線が表示されます。

ここに例を挙げた4つの日数データ項目(「7日増加率」「5日増加率」「3日増加率」「1日増加率」)を順にクリックして比較して見ると、次のことが分ります。

  • 「7日増加率」は、期間が長過ぎ、新規感染者数に敏感に反応が鈍い。
  • 「1日増加率」は、期間が短すぎ、新規感染者数に敏感に反応し過ぎ、増加率が跳ね上がる傾向がある。
  • 「5日増加率」と「3日増加率」を比べると、どちらも増加率が安定しているが、「3日増加率」の方がやや反応が速い

この指標については、緊急事態宣言の解除や、自粛疲れなどから、急に感染が拡大して第二、第三の大きな波が来ることを防ぐためにも、ある程度速く反応することが求められることから、日数を3日にした「3日増加率」を使うことにする。

全国都道府県の3日増加率を見る

次のグラフは全国都道府県について、3日増加率を大きい値から順に20件並べたものです。(大きい方が感染増加が大きい)

1を超えた場合、感染が増加傾向を示しているので、注意が必要です。

また、3日間ゼロで推移した後、次の日に感染者が出た場合、増加率は計算上無限大となりますが、仮に100の値を入れています。(ゼロで割ることになるので)

上記の通り、増加率については、3日と決めましたので、3日増加率と呼ばず、単に感染増加率と言っています。

人口百万人当たりの週間感染者数について

政府では「一週間の感染者数が人口10万人当たり、0.5人以下」の基準を使っています。ここでは、これまでのデータの取扱い通り、「人口百万人当たり」にて計算しています。(丁度10倍の5人となります)

下の図は、全国都道府県における直近7日間の新規感染者数(人口百万人当たり)を大きい方から並べたものです。

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